宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、H3ロケット5号機を来年2月1日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。政府の準天頂衛星「みちびき6号機」を搭載する。
午後5時半から午後7時半の間に打ち上げる。予備期間は3月31日まで。
H3の固体ロケットブースターは、先月第2段モーター(エンジン)の試験で爆発が起きた小型ロケット「イプシロンS」と共通の材料を使っている。JAXAは、ブースターの試験結果や検査データを再確認し、「懸念事項は無い」と判断したという。
H3は、H2Aの後継として開発された液体燃料を使う大型ロケット。初号機の打ち上げは失敗したが、2~4号機は成功している。
みちびきは、米国が運用するGPS衛星を補い、位置情報を高精度に測位するための人工衛星。現在は4機体制だが、6号機を含め7機体制にする計画だ。政府は将来的に11機体制への拡張をめざしている。