国の基幹ロケット「H3」の打ち上げが連続して成功し、安定した運用がようやく見通せる状態となった。当初の予定からは3年程度の遅れだ。
ただ、開発を手掛けた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「マネジメント改革検討委員会報告書」(https://www.mext.go.jp/content/20240423-mxt_uchukai01-000035589_2.pdf)を読めば、足元での不安は拭えない。
H3初号機と、もう一つの基幹ロケット「イプシロン」6号機の相次いだ打ち上げ失敗、医学研究をめぐる不正を受け、内部でつくった委員会が組織としての課題を深掘りして考察している。
「共通的かつ組織的な根本要…