イランの首都テヘランで2024年10月2日、イランの最高指導者ハメネイ師が描かれた垂れ幕の横に展示されたイラン製のミサイル。ウェスト・アジア・ニューズ・エージェンシー提供=ロイター

 欧州連合(EU)は14日、ウクライナに侵攻するロシアに弾道ミサイルや無人機(ドローン)の部品を提供したとして、イランの計14の個人と団体に対し、新たな制裁を科すことを決めた。

 制裁は、ルクセンブルクで開かれたEU外相会合で採択された。対象となるのは、イランのガランダリ国防軍需副大臣やイラン革命防衛隊の幹部のほか、イラン航空を含むイランの航空会社3社など。ロシアに対し、イラン製ドローンの技術や部品、弾道ミサイルの発射に使われる燃料(推進剤)を提供したなどとされる。

 今後、制裁対象がEU加盟国内に保有する資産は凍結され、EU域内への渡航は禁止される。また直接的にも間接的にも域内企業は、制裁対象との取引が禁止される。

 EUのフォンデアライエン欧州委員長は制裁決定を受け、「ウクライナに侵略するロシアへのイラン政権の支援は容認できず、止めなければならない。もっと制裁が必要だ」とX(旧ツイッター)に投稿した。(牛尾梓)

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