
トランプ米大統領は12日、米国が輸入するすべての鉄鋼とアルミニウムに対し、25%の関税をかける措置を発動した。適用除外を求めていた日本を含む全貿易相手国が対象。欧州連合(EU)は、さっそく報復関税などの対抗策を打ち出した。
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トランプ氏は2月10日に命令文書に署名済み。ホワイトハウス関係者は3月11日、「例外や適用除外は一切ない」と強調した。その前日には武藤容治経済産業相が米閣僚らに会って適用除外を要請していたが、かなわなかった。
トランプ氏は第1次政権時の2018年、「鉄がなければ国家もない」として鉄鋼に25%、アルミに10%の関税をかけた。安価な海外製品の国内流入を国家安全保障上の危機と認め、米鉄鋼業界を保護する狙いだった。
ただその後、自由貿易圏を形…