11日から、国連気候変動会議(COP29)が始まる。今回の主催国はアゼルバイジャン。温室効果ガスを出す化石燃料の石油ガス資源国でもある。そんな国がなぜCOP29を開くのか。そもそもどんな国なのか。
コーカサス地方にあるアゼルバイジャンは東側がカスピ海に面し、北はロシア、南はイラン、西はジョージアやアルメニアと接している。面積は日本の4分の1にあたる約8万5千平方メートルで、人口は神奈川県よりやや多い約1千万人。もともと旧ソ連構成国だったが1991年に独立した。
首都は東部にあるバクーで、ここにあるオリンピックスタジアムをCOP29の会場とする。このスタジアムは五輪誘致に向けてつくったもので、まだ開催実績はない。スポーツは格闘技が盛んで、レスリングや柔道などが人気だ。
石油や天然ガスの大資源国であり、地中から漏れたガスによって数千年にわたって燃え続けているとされる火があるなど「火の国」としても知られる。火を神聖視し、拝火教と呼ばれるゾロアスター教の寺院もある。しかし、現在はイスラム教シーア派が大多数を占め、ゾロアスター教徒はごくわずかしかいない。
記事後半ではCOP29開催地の首都バクーの様子も写真などで紹介します。
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