
全国でセレクトショップを展開する「BEAMS」(ビームス)は8年前、日本の伝統工芸や特産物を世界へ発信する事業「BEAMS JAPAN」(ビームスジャパン)を立ち上げ、自治体や企業とコラボして様々な「我が町の特産品」を生み出してきた。この事業のディレクターを務めているのが鈴木修司さん(48)だ。これまで数々の特産品をヒットに導いてきた鈴木さん流の秘訣(ひけつ)は、どこにあるのか。いったい何に注目しているのか。
日本各地、まだまだ魅力的なものが足りない
――鈴木さんは「ビームスジャパン」で数々の特産品づくりに関わってきました。依頼を受けたらまず、何に注目しますか。
やっぱりその土地ならではとか、メーカーならではの独自性が一番武器になるので、まずそこに注目します。独自性があることでお客様の関心を引くというのがあります。
――鈴木さんが手がけた岐阜県美濃加茂市の特産品では、市内にある富士山(標高357メートル)をモチーフにした木製の小屋を開発しました。例えば、この商品ではどんな独自性を出したのでしょうか。
最初、先方からは宅配ボックスを提案されました。確かに「置き配」も増え、社会に求められる今っぽい商品ではあるけど、「他のメーカーでもできますよね。考えませんか」と投げかけました。そこで、地元の富士山をモチーフに、家族で憩うようなものを作ることになったんです。
――この8年間で分かったことは何でしょうか。
年間の出張は120日で、ほ…