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フジロックフェスティバルの初日(26日)、Awichのステージ©Taio Konishi
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 新潟県湯沢町の苗場スキー場で開かれている国内最大級の野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」は初日の26日、10を超えるステージで多彩なアーティストが出演した。メインの舞台「グリーンステージ」では、日本のラッパーAwich(エーウィッチ)が気迫のステージを披露。さらに、ヘッドライナー(トリ)を務めた米国のロックバンドThe Killers(ザ・キラーズ)は、観客の一人を舞台に招いてドラマーとして1曲演奏してもらうという粋な計らいで会場を沸かせた。

 初日のヘッドライナーは米シンガー・ソングライターSZA(シザ)がもともと出演予定だったが、本番2カ月前にキャンセルが発表された。代打として出演が決まったのが、ザ・キラーズだった。

 同バンドは世界各地の有名な音楽フェスでたびたび、フェスの顔ともいえるヘッドライナーを務め、その実力とエンターテインメント性あふれるパフォーマンスで高い評価を得ている。 フジロック出演は20年ぶり。2009年にも出演予定だったがキャンセルとなっていた。

 この日は1曲目から名曲を連打。観客たちは立ち上がり、体を揺らして合唱するなど盛り上がった。

 中盤、ボーカルのブランドン・フラワーズが突然、最前列にいた観客に声をかけステージに招いた。「CAN I DRUM!?」と書いた紙を掲げていた若い男性だ。ステージに上がると、自身を「ワタル」と名乗り、ドラムの前へ。ザ・キラーズのバンド名がプリントされたTシャツの肩をまくると、真剣な表情で人気楽曲「For Reasons Unknown」のドラムをたたき、メンバーと共演。観客を沸かせた。

 約90分間のステージは、ヒ…

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