米中の国旗と半導体チップ=ロイター

 米政府は28日、半導体、量子技術、人工知能(AI)の3分野について、米企業や米国人が中国に投資するのを来年1月2日から制限すると発表した。米国は、中国による最先端技術の軍事転用をおそれている。米国の資本や知見が中国に流れ、先端分野の開発につながらないようにする。

 半導体、量子、AIは、人の関与なしに標的を殺傷できる自律型兵器や、暗号の解読、監視、サイバー攻撃など、先端軍事分野に欠かせなくなってきている。

 米政府が懸念するのは、米企業による中国のハイテク企業への出資などが、中国の技術革新を促してしまうことだ。そこで、米国の安全保障の脅威になりかねない対中投資は禁止することにした。そこまでの懸念がない投資でも、米財務省への通知を義務づける。

 今回の対中投資規制は、バイ…

共有
Exit mobile version