写真・図版
北京で2024年11月27日、自衛隊代表団と中国軍が開いた意見交換会=笹川平和財団提供

 中国国防省は13日、中国軍で台湾方面を担当する東部戦区の代表団が日本を訪問すると発表した。相互訪問は2019年11月以来とみられる。日本の防衛省幹部は「不測の事態の防止や相互理解を深めるために交流を進めていく」としており、日中の関係回復の流れを裏付ける動きといえそうだ。

  • 台湾海峡初通過、なぜ岸田首相は決断した? 対中抑止戦略は新段階に

 中国側は、代表団は防衛省や統合幕僚監部などを訪れる予定で、「双方の理解や相互信頼の増進に資する」としている。

 防衛省幹部によると、中谷元・防衛相と中国の董軍国防相は昨年11月のラオスでの会談で、2019年以降途絶えていた部隊間交流の再開など「対話や交流の重要性」で一致しており、今回の中国軍の訪日はその方針に基づくものだという。

「今のうちに…」中国に思惑も?

 このため、23年に開設した…

共有