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事故機の近くには、崩れたコンクリートの構造物があった=2024年12月30日午前、全羅南道・務安(ムアン)、太田成美撮影

 韓国南西部・全羅南道の務安(ムアン)国際空港で旅客機が着陸に失敗し、179人が死亡した事故で、韓国の国土交通省は11日、機体が滑走路外の構造物に衝突する約4分前から、事故機の飛行記録などを収めたブラックボックスのデータの保存が停止していたと発表した。

 事故は昨年12月29日に起き、バンコク発の済州(チェジュ)航空の旅客機が務安空港に胴体着陸し、滑走路を越えてコンクリートの構造物や壁にぶつかって炎上した。

 回収したフライトレコーダーとボイスレコーダーを米国家運輸安全委員会(NTSB)に依頼して解析した結果、構造物に衝突する直前の約4分間のデータが保存されていなかったという。

 国土交通省の事故調査委員会は、データが保存されていない原因を調べるとともに、「正確な事故原因を究明するために最善を尽くす」としている。

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