岩屋毅外相が20日にワシントンで開かれるトランプ氏の米大統領就任式に出席する方向で調整していることが分かった。就任式には各国の駐米大使らを招待するのが通例だが、トランプ氏は首脳らを招いている。日本の外相の出席も異例だ。
複数の日本政府関係者が10日、明らかにした。岩屋氏は就任式への出席を通じて、日米同盟の重要性を国内外にアピールしたい考えだ。7日の記者会見では「トランプ次期政権との間でも率直に議論を行い、強固な信頼関係・協力関係を構築したい。日米同盟は我が国の外交・安全保障政策の基軸で、更なる高みに引き上げていく努力を行いたい」と語った。
米メディアによると、就任式には右翼系で知られるイタリアのメローニ首相やハンガリーのオルバン首相らが招待されているという。中国の習近平(シーチンピン)国家主席は招待されたが、出席を見送るとの報道もある。
米CBSによると、米国務省の記録が残る1874年以降で、外国首脳が大統領就任式に出席した例はないという。