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「横田めぐみさんとの再会を誓う同級生の会」の池田正樹代表(右から2人目)から署名簿などを受け取る拉致問題担当相の林芳正官房長官(右端)。同3人目は横田早紀江さん=2025年1月10日午後2時29分、首相官邸、岩下毅撮影
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 北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの母早紀江さん(88)と、めぐみさんの同級生らが10日、首相官邸で拉致問題担当相の林芳正官房長官と面会した。同級生らは「早紀江さんは来月で89歳。本当に時間がない。親子が抱き合うという結果を、一刻も早く出してほしい」と訴えた。

 めぐみさんが1977年に拉致された当時、中学校などで同級生だった友人らは、めぐみさんの60歳の誕生日にあたる昨年10月5日、再会を願うコンサートを新潟市で開いた。会場の参加者約100人から集めた「政府へのメッセージ」や、拉致被害者の早期帰国を求めるオンラインの署名など約2万1千筆をこの日、林氏に渡した。

 早紀江さんは「めぐみがどうしているのか、姿だけでも、写真だけでも見たい。進展が見えず、何年たっても同じ状況なのが苦しい。みんな喜んで帰って来られるようにしてほしい」と語った。

 林氏は「問題を風化させず、国民が一致団結して怒っていると示すことが大きな力になる。大きな目標の実現に向け、全力を尽くす」と答えた。

 めぐみさんと親しかった真保恵美子さんは面会後、「私にも早紀江さんと同年代の母がいる。めぐみさんも早紀江さんのことを心配していると思う。元気なうちに早紀江さんのもとに帰してほしい」と訴えた。

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