共産党は10日、東京都内の党本部で第4回中央委員会総会(4中総)を開き、11日に採択予定の決議案を提示した。昨年10月の衆院選での議席減について、「最大の要因は自力の不足にあり、この弱点から目を背けてはならない」と認め、「SNSに強い党をつくりあげることは不可欠の課題」とした。
決議案は党員の減少傾向を踏まえ、「自力不足の深刻化が党活動の量的レベルのみならず質的レベルにまで影響を及ぼしている」と指摘。「宣伝、組織活動は落ち込み選対(選挙対策)体制がつくれないなどの事態も生まれている」と危機感を示した。SNS戦略室を立ち上げ、講座の実施などで発信を強化するとした。
今夏の参院選では比例区で5議席の獲得を目指すとし、衆院選から約1・9倍となる650万票以上の獲得を掲げた。選挙区では埼玉、東京、京都で現有議席を維持し、神奈川や愛知、大阪などの複数区での議席獲得を目標にする。