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ロシアで2024年12月に開かれた独立国家共同体(CIS)の会合で、記念撮影に応じるロシアのプーチン大統領(左)とベラルーシのルカシェンコ大統領。スプートニク提供=AP

 ロシアの同盟国ベラルーシで昨年7月にスパイの疑いで拘束された日本人男性の裁判が10日、首都ミンスクの裁判所で非公開で行われる。男性については、同国の国営テレビが9月に放映した特別番組で、内容に明らかに誤りのある「証拠」を示しながら「犯人」と決めつけた。裁判が非公開であることから、ベラルーシ側が適切な証拠を開示しないまま有罪判決を言い渡す恐れもある。

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 ベラルーシの裁判所のウェブサイトで9日時点で公開されている情報によると、男性の裁判は10日午前、非公開で審理が行われる。スパイ行為として、外国の情報機関との協力が認定されれば、最長で禁錮7年を言い渡される可能性がある。

 ただ、ベラルーシはルカシェンコ大統領の独裁体制で、反政権派の活動家らがいわれのない罪で有罪になっていると欧米から批判されている。

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