中国政府は28日、福建省住民の台湾への旅行を一部解禁すると明らかにした。政府高官が台湾最大野党・国民党の訪中団に伝えた。対中融和路線の同党を取り込み、5月20日に発足する台湾・民進党の頼清徳(ライチントー)政権に揺さぶりをかける狙いがある。
国営中央テレビによると、同省沖にある台湾の馬祖島への旅行をまず再開させる。時期については触れていない。中台の関係悪化を受け、台湾への個人旅行は2019年8月から停止していた。今後、コロナ禍以降停止している台湾への団体観光も福建省住民に限定して再開する方針という。
また、ザボンなど一部農産品…