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衆院予算委で日本維新の会の青柳仁士政調会長の質問に答弁するため、挙手する石破茂首相=2024年12月5日午後3時8分、岩下毅撮影

立憲民主党・野田佳彦代表(発言録)

 (内閣不信任決議案は)国会の会期末に出すといった、そういう「竹光」を振るってチャンバラをやる時代ではない。抜けばいいっていうもんじゃないのです。(衆院で野党が多数になった以上は)抜いた限りにおいては本当に切ると。伝家の宝刀だと思いますんでね。スパッと抜いた時にさび付いていないよう、よく磨いておこうと思います。

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 その時は本当に(衆院)解散を促すと。解散を決意してやる。それは国民も不信任に賛同すると確信を持って、他の野党も当然のことながら賛同すると。そのタイミングがあるかどうかはよく考えたいと思います。

 出た瞬間に、採決まで至らなくても、逆に自民党の判断で総選挙を行うこともあり得るわけで。野党だけではなくて、公明党がどう動くか。なども総合判断の一つではないかと思います。

 (内閣不信任案の提出は今年夏の参院選と衆院選のダブル選の可能性にも影響するため)極めて戦略的な話ですよ。いま(政府・与党で)言われている7月20日みたいな(参院選の)投票日はダメだと思います。なんで連休の中日で投票率が下がった方がいいという魂胆で投票日を選ぶのか。冗談じゃないと。2025年は民主主義の真価が問われる年なんですよ。国会では「熟議と公開」。民主主義の知恵を使ってどうやって物事を解決していくか。で、一番頑張った党が評価される参院選。

 場合によっては、内閣不信任のタイミングによってはダブルの可能性が出てくる。ダブルの可能性が出てくると(東京)都議選と近接して困る(政党がある)。など、いろんな要因がある。(提出のタイミングは)そう簡単ではないです。そこで、きょうは「寸止め」させて頂ければと思います。(6日夜のBSフジの討論番組で)

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