27日の東京株式市場で、日経平均株価は前日より713円10銭(1.80%)高い4万0281円16銭で取引を終えた。7月19日以来、約5カ月ぶりに節目となる4万円台を回復した。外国為替市場で円安ドル高が進んだことなどを受け、幅広い銘柄に買いが広がった。
前日の米ニューヨーク外国為替市場では円安が進み一時、約5カ月ぶりに1ドル=158円台をつけた。米国の雇用関連の統計が経済の底堅さを示したと受け止められ、米国の利下げ観測が後退。日本銀行が今月の会合で利上げを見送ったこともあり、金利の高いドルを買って、低金利の円を売る動きが広がった。27日の東京市場でもこの流れが続き、1ドル=157円台後半で推移した。
東京株式市場では、取引開始から円安の恩恵を受けやすい自動車などの輸出関連株などで買い注文が優勢となった。ユニクロを運営するファーストリテイリング、半導体検査装置のアドバンテストなど、日経平均への寄与度が高い「値がさ株」も上がった。
野村証券の沢田麻希氏は、日…