温室効果ガスを減らす対策に早い段階で取り組めば、南極の海氷面積が回復する――。そんな予測を海洋研究開発機構(JAMSTEC)やノーベル物理学賞(2021年)受賞者の真鍋淑郎さんなどの研究チームが20日、発表した。人間の活動で排出される温室効果ガスが海氷に与える影響は大きく、対策の重要性が示された。
南極の海氷は、2015年までは増加傾向だったが、16年に急激に減少。23年には過去最小面積を記録した。
研究チームは大気と海の状態を計算するシミュレーションモデルを使い、温室効果ガスが南極の海氷にどのような影響を与えるのか、将来の変化を予測した。
今のペースで温室効果ガスを…