国連安全保障理事会は19日、人工知能(AI)に関する会合を開き、国際的な平和と安全を担う安保理が協議していく課題だという意見が相次いだ。一方でロシアは、すでに幅広く議論されているテーマであって、安保理に持ち込む必要はないと反論した。
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会合を要請した米国を代表して参加したブリンケン国務長官は、AIが持つ国際的な利益や潜在能力を説明した上で「悪用されれば、この理事会が守るべき国際的な平和と安全保障に甚大な脅威をもたらす可能性がある」と訴えた。ルールを設けなければ、ハッカーのサイバー攻撃の破壊力が増し追跡も困難になる、抑圧的な政権による反体制派の監視が強化される、兵器に組み込まれれば誤作動で紛争が起きる、などといったリスクを挙げた。
日本の山崎和之国連大使も「…