中長期的なエネルギー政策の方向性を示す新しいエネルギー基本計画の素案で、経済産業省は原発回帰をいっそう強めた。世界でも米国主導で原発の設備容量を2050年までに3倍に増やそうという動きもある。でも、本当にそううまく進むのか。フランス在住のエネルギー・原子力政策コンサルタントのマイケル・シュナイダーさんに、世界の原子力産業の現状を解説してもらった。
――世界で原発利用が今後拡大する見込みなのでしょうか?
原子力のトレンドを見るには、複数の視点を長期にわたって見すえることが重要だ。
世界の原発による発電量のピ…