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ジェイキャスエアウェイズがリース契約したプロペラ機ATR72―600=同社提供
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 新規航空会社が、富山―関西空港の路線を就航する準備を進めている。富山県も後押しするが、25年前に全日空(ANA)が撤退した路線でもある。勝算はあるのだろうか。

 富山空港(富山市)の国内定期路線は現在、羽田(東京)線が3往復、新千歳(札幌)線が1往復で、いずれもANAが運航する。国際線は中国の上海と大連の2路線(いずれも中国の航空会社が運航)が再開したが、コロナ禍前に就航していたソウルと台北の2路線は復活していない。

 羽田線はコロナ禍前は4往復だった。ANA広報部は「現時点で需給バランスが取れている。増便は予定していない」といい、「(2015年に富山県内で全線開業した)北陸新幹線の影響もある」と話す。

 そんな中、富山―関空間で、2026年春の就航を目指すのが、新規航空会社「ジェイキャスエアウェイズ」(東京都)だ。関空を拠点に、富山と米子(鳥取県)への就航を計画する。

 ジェイキャスは、既にシンガポールの航空機リース会社から70人乗りのプロペラ機(ATR72―600)1機のリース契約を済ませた。この1機で毎日、関空―富山を3往復、関空―米子を1往復の計画で、就航半年後に2機目を導入予定という。

 一方、関空―富山の路線は…

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