写真・図版
半導体産業の魅力を語る一関高専卒の技術者=2024年12月16日午後1時53分、岩手県一関市

 岩手県一関市の一関高専で16日、半導体産業で働く卒業生が業界の魅力や仕事について語る講演会が開かれた。県内では半導体産業の集積が進んでおり、若い世代に関心を持ってもらおうと半導体の業界団体などが企画した。

 県内に事業所がある東京エレクトロンテクノロジーソリューションズの小林健さん(55)は、一関高専を卒業後の1990年に入社。現在は半導体装置のプラズマ源の開発をしているという。小林さんは「いろんな知識を持っている人が一生懸命議論しあって、新しいものを作っていく。そういう楽しさがある業界」と語った。

 高専生からは初任給や必要な資格などに関する質問が出た。一関高専の小野孝文准教授(55)は「就職先として関東に関心が向きがちだが、地元にも良い企業があることを知ってもらえれば」と話した。

共有