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綾瀬はるかさんは能登へのメッセージとして「皆さんの笑顔が日々、増えていきますように」と書いた=2024年12月15日、石川県輪島市、土井良典撮影
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 女優の綾瀬はるかさんが15日、CMに出演するユニクロの下着配布イベントのため、石川県輪島市を訪れた。能登半島地震の被災者へ「元の生活に戻るには時間がかかると思いますが、1日でも早く、みなさんの心が穏やかで、笑顔が増える日が来ることを願っています」と言葉を残した。

 ユニクロの清智彦COO(最高執行責任者)や東レの関係者が、「ヒートテック」約1300着の無料配布を企画。綾瀬さんは「何かできれば」とサプライズで登場した。

 会場の同市のマリンタウンには200人以上が集まった。綾瀬さんは「被災から1年経とうとしていますが、まだ倒れているおうちやがれきがたくさんあって、まだまだ困難な状況が続いているなと、あらためて思い知りました」と話した。最後に「寒い冬を迎えますが、元気で過ごしていただけたら」と気遣った。

 輪島市を訪れたのは初めてといい、終了後の会見では「空気がすんで海がきれい。すごく素敵なまち」と印象を語り、「東日本の震災の時も感じたが、逆に、みなさんの笑顔とか笑い声に元気をいただく気がした」と語った。配布中には輪島の海に二重の虹がかかり、綾瀬さんも「すごいですね」と拍手していた。

 実家などが被災した同市輪島崎町の2児の母・浅野眞子さん(32)は「必需品なので助かる。有名人が来てくれることで元気づけられる。虹は奇跡」と話した。

 ユニクロは、輪島朝市や見附島(珠洲市)など能登ゆかりのロゴが入ったチャリティーシャツ(税込み1990円)をオンラインや石川、富山両県の店舗で来年1月末まで販売している。

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