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ソウルの国会で2024年12月16日、与党・国民の力の代表辞任を表明する韓東勲(ハンドンフン)代表=AP

 韓国の保守系与党・国民の力の韓東勲(ハンドンフン)代表が16日、代表の辞任を表明した。14日に可決された尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の弾劾(だんがい)訴追案への賛成を呼びかけ、党内から批判が出ていた。

 韓氏は16日午前に記者会見し、弾劾訴追案の可決後に党の最高委員らが辞任したことで「これ以上、党代表としての正常な任務遂行ができなくなった」と述べた。

 一方で、尹氏が非常戒厳を出して軍を動員したことを「不法」だと改めて批判。弾劾への賛成を呼びかけたことについて「今も後悔していない」と述べた。

 尹氏の弾劾訴追をめぐり、韓氏は尹氏の「秩序ある早期退陣」を掲げて調整を図ったが、尹氏が拒否。韓氏は弾劾案への賛成を与党議員らに呼びかけ、尹氏を支持する「親尹系」の議員らから厳しい批判を浴びていた。

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