韓国検察は15日、「非常戒厳」を出した尹錫悦(ユンソンニョル)大統領に事情聴取のため出頭を要請したが、尹氏が応じなかったと明らかにした。検察は尹氏を内乱容疑で捜査しており、聯合ニュースによると、再び出頭を求める通知を16日にも出すという。一方、14日の弾劾(だんがい)訴追案の可決に伴う尹氏の職務停止を受け、権限を代行する韓悳洙(ハンドクス)首相(75)による国政運営が本格的に始まった。
検察によると、尹氏に対して15日午前10時に出頭するよう11日に要請していた。検察は尹氏に非常戒厳を建議したとされる金竜顕(キムヨンヒョン)前国防相を内乱などの疑いですでに逮捕しており、尹氏を内乱の「首謀者」とみて捜査を進めている模様だ。
一方、韓氏は15日朝にバイデン米大統領と電話で協議するなど、大統領の権限代行として外交・内政への対応を本格的にスタートさせた。
韓国政府によると、韓氏は米国からの要請でバイデン氏と16分間、協議した。韓氏は「今後、すべての国政が徹底して憲法と法律に基づいて行われる」と説明。外交・安全保障を支障なく進め、「韓米同盟を揺らぐことなく維持していけるよう努力する」と強調した。
バイデン氏は「韓国の民主主義を信頼する。堅固な米韓同盟に変わりはない」と応じたという。
内政をめぐっては、韓氏は大…