師走の東京・三鷹。市内の銭湯がめっきり減るなか、複合型の「居場所」を目指すという温浴施設が今月オープンした。これを機に考えてみた。体も心もあたたまる、まちのお風呂屋さんってどんな場所なんだろう、と。
地上4階地下1階にサウナ・温浴・カフェも
JR三鷹駅南口前。そこはかつて、「ニューヨーク」というパチンコ店だった。
地上4階、地下1階の「FLOBA(フローバ)」は、サウナや温浴、カフェの入った大型施設だ。男性用サウナは30人が入れる大きさで、熱した石に水をかけて蒸気を楽しむ「オート薬草ロウリュ」も。水風呂や外気浴できる「ととのいスペース」も備え、サウナ好きにはたまらない。
平日の利用料は2時間で1980円。1日で3980円だ。午前中は500円安い。1階のカフェは食事も可能で、地下では寝転がって1万冊の漫画も読め、駅前の複合型温浴施設としては都内最大級という。
「物があふれ豊かになる半面、人とのつながりが希薄になっている。コンセプトは人の居場所をつくることです」
そう話す木村太店長(42)は以前、パチンコ店の店長だった。パチンコを生業としてきた会社はいま、西荻窪や吉祥寺にもサウナを開業し、今後も中央線沿線で広げていきたいという。
トレンディードラマにあやかり、店名変えたけど
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