広島、長崎の両方の原爆投下機に搭乗した米兵の孫と、両方で原爆に遭った「二重被爆者」の孫が出会い、友情を築いています。2人に折々の国際情勢に触れながら手紙を交わしてもらう企画の2往復目です。
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- 【アリさんからの2通目】原爆投下に罪悪感がなかった祖父
米大統領選挙の前日(日本時間11月5日)、京都の同志社国際中学高校を訪れました。先月のアリの講話を受けて、今回は私が「キノコ雲の上と下」の講話をしました。アリがつないでくれた英国人のサイモン先生、米国人のスコット先生と共に夕食をとりながら、打ち合わせをしました。
その席で、トランプ氏とハリス氏、どちらが選ばれるのか、今後、私たちにどのような影響があるのかなどを話しながら、2人の先生はこう言いました。
「戦争や核兵器の使用は絶対にあってはならない。被爆者の話を生徒は学び、自ら平和を考えて作り出す『人』になり、行動をするべきだ。京都に原爆が投下されていたかもしれないのだから」。その夜、長い時間語り合いました。
翌日、トランプ氏が勝利宣言しましたね。「米国を再び偉大な国にする」「米国第一」が実現されるのでしょうか。
彼は、核戦争を始めることが出来る権利も手にします。数分以内に核兵器を発射できるのです。米国民は「核のボタン」が彼の気分次第や思いつきで発射可能なことに気が付いているのでしょうか?
偉大な国の大統領は、核戦争…