将棋の谷川浩司十七世名人(62)が28日、大阪市福島区の関西将棋会館で第18回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の2次予選に臨んだが、服部慎一郎六段(25)に81手で敗れ、「あと2勝」と迫っている通算1400勝の記録達成は後日に持ち越しとなった。
1981年に完成した現会館は大阪府高槻市に移転するため、この日が現会館で対局が行われる最後の日だった。
終局後、谷川十七世名人は「(大阪・福島の関西将棋会館で最後の対局日に、自分も対局することは)何かの巡り合わせかなと思っています。今年に入ってから、なかなか勝ち星が伸びなくて、月に1勝するのが、やっと、という感じになっておりまして……。本当は、(大阪・福島の)関西将棋会館での最後の対局で節目の勝利をあげられればな、とチラッとは考えないでは無かったんですけれども、勝負はそんなに甘くない、ということですね」と話した。
谷川十七世名人は大阪・福島…