写真・図版
「イプシロンS」のモーターの燃焼試験の様子。開始約49秒ほどで爆発とみられる異常燃焼が起きた=2024年11月26日午前8時30分、種子島宇宙センター、nvs-live.com提供

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、開発中の基幹ロケット「イプシロンS」のモーター(エンジン)燃焼試験で異常が発生したと発表した。爆発したとみられる。けが人はいないという。失敗の原因は不明。今年度中を予定していた打ち上げは絶望的となり、日本の宇宙開発に影響を与えるのは必至だ。

 JAXAによると、今回の試験は2段目のモーターの燃焼性能を確認するのが目的。昨年7月に能代ロケット実験場(秋田県)で行われた試験では爆発事故を起こしており、今回は対策を講じての再挑戦だった。

 試験は鹿児島県の種子島宇宙センターで午前8時半に始まった。約2分間の予定だったが、中継映像では、49秒後に「ドン」という爆発音とともに火花が散り、火柱と白煙が広がった。

【動画】イプシロンSのモーター燃焼試験で異常発生、爆発の可能性=KKB鹿児島放送提供撮影

 イプシロンは固体燃料の小型…

共有