写真・図版
中間決算を発表する名古屋銀の藤原一朗頭取=2024年11月12日、名古屋市中区
  • 写真・図版

 東海地方でも主要な企業の2024年9月中間決算が出そろった。中でも好業績が目立つのが東海地方を本拠地とする地方銀行だ。地域経済が堅調なことに加え、日本銀行による利上げの効果も表れている。

 愛知、岐阜、三重3県の地方銀行・グループ7社では、中京銀行をのぞく6社で、本業のもうけ(コア業務純益)が前年同期を上回った。25年3月期(通期)の予想の上方修正も相次いだ。

 5社が貸出金を増やした。名古屋銀行は9月末の貸出金残高が過去最高の3兆8602億円となった。藤原一朗頭取は「大きな人口減少がないことと、自動車を中心としたものづくり産業に支えられ、個人、法人ともに伸びている」と話した。

 日本銀行が3月、17年ぶりに政策金利の引き上げに踏み切ったことも、好業績を後押しした。

通期の見通し、4社が上方修正

 「金利がある世界に戻って…

共有