原発の運転で生じる高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選び。原子力発電環境整備機構(NUMO(ニューモ))による第1段階の調査「文献調査」が国内で初めて北海道の寿都町と神恵内村で始まってから4年目、寿都町の全域と神恵内村の一部を、試掘などをする第2段階「概要調査」の候補地とする報告書が完成した。今後の焦点は、概要調査に進むかどうかに移る。そのためには、知事とそれぞれの首長の同意が必要だ。ただ鈴木直道知事は一貫して反対姿勢を示しており、先行きは不透明だ。(上地兼太郎、長谷川潤、佐藤亜季)
NUMOの山口彰理事長(東大名誉教授)は、22日午後4時過ぎ、北海道庁を訪ね、鈴木直道知事に文献調査の報告書を手渡した。
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知事は直後、こう切り込んだ。「仮に概要調査に移行する場合には、『道内に処分場を受け入れる意思がない』という考えに立ち制定された(道の)条例の趣旨も踏まえ、現時点では反対の意見を述べる考えに変わりはない」
NUMOによる説明会の日程一覧を記事後半に掲載しています。
加えて、これまで繰り返し訴…