前人未到の投打「二刀流」での成功。打者に専念した今季は大リーグ史上初のシーズン50本塁打、50盗塁を達成……。
常にファンの想像を超える活躍をみせ、2年連続3度目の最優秀選手(MVP)を手にしたドジャースの大谷翔平(30)。その人気ぶりには目を見張るものがある。
博報堂DYメディアパートナーズの今年8月の「アスリートイメージ評価調査」(調査対象:首都圏と京阪神圏600人の15~69歳男女)では、29項目のうち、「知性的」「精神的な強さ」「夢や感動を与えている」など16項目の好感度指標で1位に輝いた。
- 書けなかった2人だけの会話 友達だから大谷翔平を「売りたくない」
笹川スポーツ財団が今月21日に発表した「スポーツライフに関する調査」(今年6~7月実施、調査対象:全国の18歳以上の男女3千人)における「好きなスポーツ選手」を尋ねる質問でも、41.5%の圧倒的な得票率で首位だった。2位はバレーボール男子の石川祐希で3.6%、3位はプロボクシングの井上尚弥で2.1%。大谷は全年代で得票率1位となっており、老若男女を問わず人気を集めている。
大谷の名を挙げた人の割合は、60代と70代以上が5割超で、50代が43.8%と高かった。その下の年代でも、40代38.3%、30代33.3%、20代30.8%といずれも3割を超えた。一方、18・19歳は18.0%で他の年代に比べると10ポイント以上も低かった。このギャップの理由は何なのか。
博報堂若者研究所の滝崎絵里香研究員(32)に話を聞いた。
――大谷選手の人気が若年層ほど低くなるのはなぜでしょう
「大前提として、好感度は、大谷選手は若者世代にも間違いなく高いものがあります」
「ただ、現役大学生の世代は…