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母校のサプライズ訪問を終え、6年生とタッチしながら退場する藤井聡太名人(中央)=2024年11月21日午後0時34分、愛知県瀬戸市の效範小学校、代表撮影
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 「好きなこと、興味を持ったことを追究し、たくさんの出会いを大切にしてください」。愛知県瀬戸市出身の棋士、藤井聡太竜王・名人が21日、母校の市立效範(こうはん)小学校をサプライズで訪問した。6年生への「特別授業」では、史上最年少の14歳で棋士になり、八冠を達成するなど夢をかなえてきた自らの経験を後輩たちに語った。

 同小は、キャリア教育の一環として先輩の藤井竜王・名人らに講師を依頼した。自分の将来について考え、夢を持つことの素晴らしさを学ぶ狙いがある。

 ビデオメッセージの途中、藤井竜王・名人が全校児童の前に姿を見せると、大きな歓声と拍手が起きた。

 6年生116人は、4月から総合学習の時間に将来の自分の目標や将棋について学習してきた。授業では、藤井竜王・名人が将棋を始めたきっかけや棋士になるために教室へ通って腕を磨いたことなどを紹介。児童からは「負けた時はどうするのか」と聞かれると、「詰将棋をして気持ちを前向きにしている」と答えた。その後、児童に直接、将棋の指導をした。

 授業後、取材に応じた藤井竜王・名人は「母校は久しぶりで懐かしく感じた。みんなが将棋を楽しんでくれていてうれしかった」と述べた。

 美容師を目指している6年生の柴田莉亜さんは「夢をどうやってかなえるのか。藤井さんの話を参考にしてみつけていきたい」と話した。(松永佳伸)

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