トランプ次期米大統領は19日、商務長官に実業家のハワード・ラトニック氏(63)を指名すると発表した。トランプ氏は、ラトニック氏に米通商代表部(USTR)に対しても「責任」を持ってもらうと言及。通商や産業、安全保障にまたがる次期政権の看板政策を、一体的に指揮させる狙いがありそうだ。
ラトニック氏は19日、X(旧ツイッター)で「私は過去最高の政権に参加し、我々の経済の潜在的な力を最大限に引き出す」と意気込んだ。
商務長官が率いる商務省は国内産業の振興を担う。「米国第一主義」を掲げ、国内製造業の復興をめざすトランプ氏にとって、極めて重要な閣僚となる。
商務長官は第1次トランプ政権では、中国の通信機器大手ファーウェイに前例のない制裁を科す役回りも担った。対中ハイテク輸出規制など経済安全保障の分野でも、重要な実務を担うことになる。
トランプ氏はこの日の声明で…