写真・図版
ペルーの首都リマ郊外に完成したチャンカイ港を指さし「港の一部は私がつくった」と語るヘルマン・オブレゴンさん=2024年11月14日、井上亮撮影

 ペルーの首都リマ郊外で14日、中国企業が出資するチャンカイ港が開港した。地元では中国からの投資を歓迎する声が目立つ。中国にとっては中南米諸国との関係強化を進めてきた成果が見られるが、米国は中国の影響力拡大に懸念を募らせている。

 リマから北へ約60キロ。太平洋沿いの砂漠地帯を2時間ほど走ると、巨大な青色のクレーンを備える港が見えてきた。この日、完成したチャンカイ港だ。中国国有の海運大手「中国遠洋海運集団(コスコ)」が60%出資。巨大経済圏構想「一帯一路」のプロジェクトとして建設された。

  • ペルーに中国出資の港が完成、習氏がアピール 米国は軍事利用懸念
  • 「裏庭」で中国に隙を突かれた米国 トランプ氏再来、中南米へ関与は

 港を見下ろす高台にある集落を訪れると、港で約7カ月働いているというヘルマン・オブレゴンさん(38)に出会った。

 れんがを積み上げるなどの作…

共有