少子化が進むなか、小学校教員の数は今後、どう変わるのか。研究者グループが推計したところ、2023年度に40万人超だった公立小学校の教員は、40年後には約30万人と3割以上減るとの結果が出た。ただ、法律の定めた算定式を一部変え、10年かけて教員の数を漸増させていけば、安定した数で推移することもわかった。
国が全国の公立小学校に配置すべきだとした教員の数(定数)について試算した。
研究者グループは、日本大学文理学部の広田照幸教授(教育社会学)、同学部の橋本尚美研究員、同学部の濱本真一准教授(数理社会学)、神奈川県教職員組合の島崎直人執行委員長の4人。
このままでは長時間労働は未解決
教員の数は子どもの数に連動します。少子化が進めば教員数も減ります。教員増を求める文科省に対し、財務省は「子どもが減るのだから減らすべきだ」と主張。毎年、予算折衝でぶつかりあってきました。推計ではどうなるでしょう。
「このままでは子どもが減る…