新しい関西将棋会館が大阪府高槻市にオープンするのを前に、「将棋のまち高槻」のPR大使を務めるタレントのつるの剛士さん(49)が7日、大阪市北区の朝日新聞大阪本社を訪れ、「ふるさと」でもある高槻の取り組みや将棋の魅力をアピール。16日に開かれる「高槻将棋まつり」への来場を呼びかけた。
つるのさんが将棋を始めたのは、高槻に住んでいた小学生のころ。グラウンドが使えない雨の日、学校に将棋盤を持ち込んだことがきっかけで指すようになった。
その後しばらくは将棋から離れていたが、20代の時に「ウルトラマンダイナ」のイベントの隙間時間にゲームの詰将棋に夢中になり、「将棋熱」が再燃。アマ三段の実力をもち、日本将棋連盟の「将棋親善大使」も務めている。
つるのさんは「家でも子どもたちと指して将棋を楽しんでいる。相手の熱量を肌で感じ、無言で対話できることが将棋の魅力」と言う。高槻については「バラードを歌っていると、高槻の情景が浮かんでくるほど、心のふるさと。いつも遊んでいたところが自分の好きな将棋のまちになると思うと感慨深い」と話した。
高槻市は2018年、日本将棋連盟と包括連携協定を締結。将棋の普及や振興に取り組み、22年には「将棋のまち推進課」も新設した。高槻産木材で作った将棋の駒を小学生に配ったり、プロ棋士による将棋の出前講座を行ったりしている。
高槻在住・出身のプロ棋士も多く、大阪市福島区にある関西将棋会館はJR高槻駅近くに移転し、12月3日にグランドオープンする。街全体も将棋一色に染め、マンホールをオリジナルデザインにしたり駅周辺をラッピングしたりするという。
11月16日に安満遺跡公園で開かれる「高槻将棋まつり」は今回で3回目。つるのさんらによるトークショーのほか、男女の棋士がタッグを組んで公開対局する「東西対抗ペアマッチ」、将棋グルメ・スイーツの販売などがある。
将棋まつりの詳細は、ウェブサイト(https://takatsuki-shogi-festival.jp/)へ。(岩本修弥)