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薬師寺で出土した回廊北西隅の基壇跡。調査員や僧侶が立っているのが柱の跡=2024年11月7日、奈良市西ノ京町、今井邦彦撮影
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 奈良市の世界遺産・薬師寺で発掘調査をしていた奈良文化財研究所(奈文研)は7日、かつて金堂と東西両塔を囲んでいた回廊の北西隅の遺構を確認したと発表した。回廊は1968年からこれまでにほとんどの部分が発掘されてきたが、北西隅が確認されたのは初めて。

 薬師寺の回廊は710年代の築造時、一つの廊下しかない「単廊」で建て始められたが、途中で中央の壁の両側に廊下がある「複廊」に変更されたことが過去の調査で分かっている。記録では火災や倒壊で何度か建て直され、室町~戦国時代まで存続していたという。

 今回の調査では、複廊の屋根を支えた柱の礎石の抜き取り穴が14基見つかり、その下から単廊の礎石の抜き取り穴も2基見つかった。

 基壇を覆う外装の石材も出土…

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