愛媛県宇和島市の河口付近で5日、泳いでいるジンベエザメが見つかったが、6日に動かなくなり死んでいることが確認された。大阪市の水族館「海遊館」によると、死んだのは先月まで同館で展示されていたオスの「海(かい)くん」だった。
宇和島市役所津島支所によると、5日午前10時前、住民から「ジンベエザメみたいなのが川にいる」と情報提供があった。支所職員が現地で確認したところ、市内を流れる岩松川の河口から約1キロの橋の下付近を回りながら泳いでいた。
翌6日午前には、「ジンベエザメが見あたらない」という情報が入った。支所がドローンを飛ばし、前日にいた所よりやや下流で、動かなくなった状態のジンベエザメを発見した。現地に駆け付けた海遊館のスタッフが、「海くん」で間違いないと確認した。
「海くん」は同館で展示されているオスのジンベエザメに付けられている愛称。2019年から展示されていた今回の「海くん」は、今年10月2日、飼育、成長について一定の研究成果が得られたため、別の個体と入れ替わるかたちで、同3日、高知県土佐清水市沖に放流された。
回遊する経路や深さを記録す…