写真・図版
日本酒醸造元「鍋店(なべだな)」の酒蔵。こうじ米に水や蒸した米などを混ぜて酒母が作られる=2024年11月1日、千葉県神崎町、友永翔大撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 日本酒や焼酎を造る伝統的な技術が、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録される見通しとなった。技を受け継ぎ、守ってきた人たちは、「国酒」の未来につなげたいと期待する。

 「これからは海外。はずみにしたい」。千葉県成田市の日本酒醸造元「鍋店(なべだな)」の大塚完社長(68)は喜ぶ。代表銘柄の「不動」は海外コンクールで金賞の常連だ。

 江戸時代から続く蔵元の家に生まれた。だが、継ぐつもりはなかった。アメリカの大学で経済学を学び、帰国して専門商社に就職した。しかし37歳の時、「経営が苦しい」と連絡を受けた。意を決し、19代目となった。

 出稼ぎが基本の杜氏(とうじ…

共有