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山口県

 山口県内の公立高校を卒業した約6500人のうち、大学や短期大学などに進んだ人の割合が今春初めて50%を超えたことが、県教育委員会のまとめでわかった。このうち、3割超が県内の大学に進学した。県教委は、国の高校生に対する就学支援制度が進学率を押し上げたとみている。

 県教委によると、卒業生6581人のうち、大学や短期大学などに進学した人は51.3%の3379人。大学などに進む人の割合は、2020年46.1%、21年46.2%、22年47.3%、23年48.9%と上昇傾向だった。今回初めて5割を超えた。

 ほかの進路先は、就職者1801人(27.4%)、専修学校などが1247人(18.9%)だった。

 卒業生のうち、大学進学者は3111人だった。このうち、県内の大学には31.1%の969人が進学した。昨年より100人以上増えた。県教委によると、周南公立大学と山陽小野田市立山口東京理科大学が、学部・学科の改編にともない、定員を増やしたことが要因という。

 一方、県外大学への進学者は減った。福岡県は前年の601人から529人に減り、広島県は同469人から452人に減少した。

 大学進学者のうち、最多は私立の1556人。次いで国立917人、公立638人だった。学部系統別では、商学・経済学594人が最多。工学559人、人文科学344人、教育279人などが続いた。(大室一也)

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