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開会式で選手宣誓をする皇学館大の毛利昂太主将=2024年11月2日午後4時36分、名古屋市中区、小玉重隆撮影
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 第56回全日本大学駅伝の前日会見が2日に名古屋市内であり、前回1~4位の駒大、青学大、国学院大、中央大に加え、10月の出雲駅伝4位の創価大と関東地区選考会を突破した早大の監督が出席した。当日朝に変更する選手をどの区間に入れるのか。ポイントにするのは前半区間か後半区間か。注目校の監督たちが腹を探り合った。

 「バランスのいい、隙のないオーダーを組めた」と自信を見せたのは初優勝を狙う国学院大の前田康弘監督。今季の学生3大駅伝初戦で優勝した出雲はエース区間以外の4、5区で区間賞を獲得。「つなぎの区間で勝負できる選手を置けるのが今年のストロングポイント」。当日の選手変更は3人を予定し、補員のエース平林清澄(4年)は、後半区間での起用が濃厚だ。

 史上初の5連覇に挑む駒大も大黒柱の篠原倖太朗(同)が補員に回った。前回2区を担った主力の佐藤圭汰(3年)はけがで出雲に続き不在。藤田敦史監督は「前半の2、3区、後半の7、8区にどれほどの人材を置けるかが大事」とした上で、「後半はかなりの自信を持っているので、前半でどれだけ流れに乗れるか」。篠原や桑田駿介(1年)が2区や7区に起用される可能性が高い。

 出雲3位の青学大の原晋監督は当日の「3枚替え」を明言した。主力の太田蒼生(4年)と黒田朝日(3年)が補員。出雲駅伝1区で区間賞を獲得した2区の鶴川正也(4年)を念頭に「1区で区間賞争いができれば、2区の鶴川でトップに立ち、後続を引き離せばおのずといい流れになる」と話した。

 レースは3日午前8時10分、名古屋市の熱田神宮西門前をスタートし、三重・伊勢神宮内宮宇治橋前までの8区間、106・8キロで競われる。

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