第77回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)は29日、神奈川県内で準々決勝があり、山梨学院(山梨1位)は千葉黎明(千葉1位)に2―5で敗れた。4年連続を目指した春の選抜大会への出場は難しくなった。
2階から投げ下ろすような右腕がうなった。
194センチ、98キロの1年生エース・菰田陽生投手が六回2死でマウンドに立った。七、八回を三者凡退に抑え、九回まで得点を許さなかった。試合後は「強い直球を投げることができた。投球に悔いはありません」と語った。
中学3年だった昨年5月に右ひじを故障し、高校入学後はランニングや体幹を鍛えるトレーニングに専念した。体をしっかりと仕上げ、秋季県大会から公式戦に出場している。
最高球速は秋季県大会でマークした143キロ。今後は得意の直球に加え、変化球やコースを突く投球の精度を上げたいという。
1回戦に続いて先発した同級生の藤田蒼海投手を「親友でありライバル」と呼ぶ。吉田洸二監督は2人に対して「ピンチになっても力強い球をぐいぐい投げられるよう、夏に向けて頑張ってほしい」と期待している。(池田拓哉)