茨城県警は29日、警察官などをかたる手口で、守谷市の無職男性(66)が現金1億2514万円を、境町の自営業女性(67)が2853万円を、それぞれだまし取られる詐欺事件が起きたと発表した。
総務省職員や警察官をかたるうその電話で被害
県警ニセ電話詐欺対策室によると、守谷市の男性は今年7月、電話会社や警察官をかたる男らから「あなたが詐欺事件の容疑者となっている」「口座のお金も犯罪に関わっている可能性がある」と連絡を受け、7月29日から8月16日にかけて指定された口座に計17回にわたって現金を振り込んだという。
後日返金される約束だったが期限を過ぎても返金がなく、男性はだまされたことに気がついたという。
境町の女性は今月17日、総務省職員や警察官を名乗る男らから、「詐欺の犯人があなたから通帳を買ったと話している」などと連絡を受け、「口座にある現金の紙幣番号を確認する」と言われ、指定された口座に21日から25日にかけて計5回、現金を振り込んだという。送金後、不安に思った女性が家族に相談し、詐欺に遭った可能性に気がついたという。(古庄暢)