【ノーカット動画】衆院選を終え、自民党の石破茂総裁の記者会見

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 衆院選(定数465)は、自民と公明の与党が過半数(233議席)を割り込む一方、立憲民主党や国民民主党が大幅に議席を増やしました。28日、与野党幹部らは何を語るでしょうか。自民党の石破茂総裁(首相)も午後に記者会見をします。タイムラインで速報します。

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  • 自民・公明、15年ぶり過半数割れ 石破首相の目標議席に届かず
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記者会見で質問に答える自民党の石破茂総裁=2024年10月28日午後2時29分、東京・永田町の党本部、岩下毅撮影

14:20

石破首相、公明以外との連立「今この時点で想定していない」

 自民党総裁の石破茂首相は党本部での記者会見で、衆院選で自公両党が過半数を割った今後の政権運営について、「今この時点で(他党との)連立は想定していない。それぞれの政策を謙虚に取り入れる、よく協議をすることから始めねばならない。党派は違っても一緒にやっていく姿勢が国民にご理解をいただけるよう、一番多くの議席をちょうだいした責務を我が党として果たしていく」と語った。

 自民党が裏金問題で非公認とした候補者が代表を務める政党支部に、党本部から2千万円が支出されていた件で、総裁としての責任を問われると、「法的には何ら問題がないという説明が理解されなかった。反省しながら、国の安全や国民生活の安定に遺漏なきを期すことも私どもが負うべき責任だ」と語った。

14:15

石破首相、続投の意向「職責を果たしてまいりたい」

 衆院選から一夜明けた28日午後、石破茂首相(自民党総裁)は記者会見で、自身が勝敗ラインに設定した「自民党と公明党で過半数」を割ったことへの責任を問われ、「現下の厳しい課題に取り組んでいく。職責を果たしてまいりたい」と述べ、続投する意向を表明した。

 衆院選で自公は215議席にとどまり、過半数(233議席)を割り込んだ。自民単独でも191議席で公示前の247議席から大きく減らした。党執行部の責任が問われており、記者会見の前には、小泉進次郎選挙対策委員長が首相に辞表を提出し、受理されていた。

14:10

石破氏、政策活動費の廃止など「速やかに実現を図る」

 石破茂首相(自民党総裁)は衆院選から一夜明けて党本部で開いた記者会見で、「今回の厳しい結果は、自民党の改革姿勢に対する国民のみなさまの厳しいご叱責(しっせき)と受け止めている」との認識を示し、政治とカネをめぐって「さらに抜本的な改革を行う」と語った。

 首相は具体的な内容として、「政策活動費の廃止、調査研究広報滞在費(旧文通費)の使途公開、残金返納、改正政治資金規正法に基づく第三者機関の早期の設置といった政治改革について、党派を超えた議論を行い、速やかにその実現を図っていく必要がある」と指摘。「党に対して、このような指示をする」と述べた。「国民から身内の論理や党内の理屈だと思われていることを一切排除し、私自身も原点に返り、厳しい党内改革を進める」と語った。

13:05

自民・公明両党首が会談、政策合意文書に署名

 連立与党である自民党総裁の石破茂首相と公明党の石井啓一代表が国会内で会談し、政策合意文書に署名。「衆院選は与党に非常に厳しい結果となった。国民の声を真摯(しんし)に受けとめ、一層気を引き締めて公約の実現に努めねばならない」とした上で、「その第一歩は政治への信頼回復だ。不断の政治改革に取り組む」と強調。物価高対策や経済成長、少子化対策、防災などにも取り組むとした。

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公明党の石井啓一代表(左)と政策合意のサインを交わす自民党の石破茂首相=2024年10月28日午後1時5分、国会内、岩下毅撮影

12:19

自民・小泉進次郎選対委員長が辞任表明「私に責任がある」

 衆院選投開票から一夜明けた28日、自民党と公明党の与党が過半数を割ったことを受け、自民の小泉進次郎選挙対策委員長が辞任を表明した。党の臨時役員会後、「今、石破茂党総裁(首相)に会い、結果の責任を受けて辞表を提出し、受理された」と記者団に語った。

 衆院選で、首相は「自公で過半数(233議席)」を勝敗ラインに設定していたが、結果は公示前の279議席から64議席減らして215議席にとどまった。自民単独でも191議席と、公示前の247議席から大きく減らし、党執行部の責任が問われていた。小泉氏は選挙後、「選挙対策委員長は選挙の結果を受け止める立場ですから、私に責任がある」と語っていた。

 9月の党総裁選で石破氏に敗れた小泉氏は選対委員長に起用された。選挙中は接戦の選挙区を中心に応援に回ったが、自民派閥による裏金問題の逆風をはね返すことはできなかった。

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石破茂総裁に辞表を提出し、取材に応じる小泉進次郎選対委員長=2024年10月28日午後0時19分、東京・永田町の党本部、岩下毅撮影
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12:00

立憲・小川幹事長、野党各党に「連携や協力、丁寧に呼びかける」

 立憲民主党の小川淳也幹事長は党執行役員会の後、記者会見を開き、自公過半数割れの現状を踏まえ「野党各党に対して、様々な連携や協力のお願いを丁寧に呼びかけるということで、党役員会として意見が一致した。その前提に立って今後様々な調整に入っていきたい」と述べた。

11:30

公明・石井氏、代表続投に「いろんな困難が伴う」

 公明党の石井啓一代表は記者会見で、今回の衆院選での党の惨敗について「逆風をはねかえす党自身の力量が足らなかった。次は必ず勝つとの決意で捲土(けんど)重来を期していきたい」と語った。埼玉14区で落選した自身の代表としての進退については「国会議員でなくなれば代表を続けるといろんな困難が伴う。よく検討したい」と述べる一方、「埼玉14区で捲土重来を期すつもりだ」として次の衆院選に出馬する考えを示した。

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会見する公明党の石井啓一代表=2024年10月28日午前11時36分、東京都新宿区、有元愛美子撮影

11:00

林官房長官「引き続き石破総理を支える」

 林芳正官房長官は記者会見で、「石破(茂)総理は今回政治とカネに関し、非常に厳しい審判をいただいたとした上で、今後我々が掲げた政策をどのように実現していくのか、努力を最大限していかなければならないと述べている」として、「引き続き石破総理を支えて参りたい」と話した。与党過半数割れした中での政権運営については「野党との協力のあり方については、各政党間で議論されるべき事柄であって、政府としてお答えすることは差し控えたい」と述べるにとどめた。

09:45

国民民主党・玉木代表「連立に入らない」

 衆院選で躍進した国民民主党の玉木雄一郎代表も、連合本部に芳野会長を訪ね、支援への感謝を伝えた。その後、記者団に対し、「(自公)連立(政権)に入らない。良い政策があれば協力するし、だめなものはだめと言っていく」と芳野氏に伝えたと語った。立憲との連携には「基本政策との一致が不可欠」と述べ、国会での首相指名選挙で自身は「玉木雄一郎と書きます」と語った。

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インタビューに答える国民民主党の玉木雄一郎代表=2024年10月27日午後11時38分、東京都新宿区、長島一浩撮影

09:15

立憲・野田代表「自公と話す前に野党間の連携」

 衆院選で議席を大幅に増やした立憲民主党の野田佳彦代表が、東京都内の日本労働組合総連合会(連合)本部に芳野友子会長を訪問。支援への謝意を伝えた。その後、記者団に対し、石破政権が検討する補正予算案など今後の対応について「自公と話す前に野党間の連携の方が先だ」と強調。「こちらのチームをどう作っていくか、心を砕いていきたい」と述べ、まずは国民民主党と協議する意向を示した。

09:00

公明副代表の斉藤鉄夫氏「党内をまとめることも私の大きな仕事」

 公明副代表で国交相の斉藤鉄夫氏(72)は衆院選から一夜明けた28日朝、広島市安佐南区の選挙事務所の前で、報道陣の取材に応じた。公明の石井啓一代表が落選したことについて、「石井代表とはまだ連絡を取っていない。今まで3年間、国交大臣として自公連携の要で頑張ってきた。衆参通して最年長の公明議員になるので、これからは党内をまとめることも私の大きな仕事だと思っている」と語った。

 斉藤氏は、4人が立候補した広島3区で、立憲新顔の東克哉氏(43)に小差で勝利した。選挙戦を振り返り、「有権者の意識と自民党の意識のずれが今回の選挙結果だと思う」とも述べた。

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選挙から一夜明け、有権者にあいさつする斉藤鉄夫氏=2024年10月28日午前8時41分、広島市安佐南区、根本快撮影

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