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17番、松山英樹(中央)が放った第2打の行方を見つめる多くのギャラリー

(千葉・アコーディア習志野CC 7079ヤード=パー70)

 日本で唯一開催される米男子ゴルフの大会、ZOZOチャンピオンシップは27日、最終日があり、最終18番のバーディーで抜け出したニコ・エチャバリア(コロンビア)が通算20アンダーで米ツアー2勝目を挙げた。1打差の2位にジャスティン・トーマスとマックス・グレーサーマン(ともに米)が入った。この日、ベストスコアの64で回った杉浦悠太は通算13アンダーとし、日本人最高の6位。二つ伸ばして通算10アンダーの清水大成が16位に入った。松山英樹は二つ伸ばして通算4アンダーで46位だった。2019年に始まった大会は、今年で契約満了となった。

 衣料品通販大手「ZOZO」が冠スポンサーとなった今大会は、2019年から開催(20年は米国開催)され、今年で6年契約が満了となった。

 この大会は例年、日本ツアー枠で20人前後の国内組が参戦したが、優勝者は今大会のエチャバリアや21年の松山を含め、いずれも米ツアーを主戦場とする選手。世界基準の技術やコースセッティングに接する機会となってきた。

 大会の終了にあたり、石川遼は「日本での米ツアー開催が実現し、海外に行きたいって言う選手が増えた」と振り返る。そして、「10年後、海外で成績を残す日本人が増えたら、この大会の影響が大きい」と話した。6位だった23歳の杉浦悠太は米ツアーへの思いを聞かれ、即答した。「行きたいと思います」

 選手が米国スポーツのスケールの大きさを実感する機会でもあった。今大会の賞金総額は850万ドル(約13億円)で優勝賞金は153万ドル(約2億3200万円)。今季の日本ツアーで最も高額だった日本オープン(賞金総額2億1千万円、優勝賞金4200万円)とは段違いだ。

 クラブハウスでの選手ラウン…

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