9月下旬から10月初旬にかけて開催された2025年春夏のパリ・ファッションウィーク(PFW)で、高級シューズブランドのクリスチャン・ルブタンがプールを会場に異色のショーを開催した。ルブタンと演出を手がけた芸術家のデビッド・ラシャペルはショーの前に朝日新聞のインタビューに応じ、「靴を、歩くためのものだという見せ方にしないのが大事」「真面目にやらない、ということを真面目にするんだ」と語った。そして、その言葉に偽りはなかった。
パリ西部にあるプールで、アーティスティックスイミングのパフォーマーたちがシューズをはいたまま泳ぐ。水面からのぞくのは、ブランドの象徴である「レッドソール」だ。プールサイドの客席からは、靴がハイヒールであることは分かるが、その詳細は分からない。
ラシャぺルが「バイヤーやジャーナリストが来るということは大事だけれど、クリスチャン・ルブタンというブランドが素晴らしいパフォーマンスをギフトのように見せることが何よりも大事」と語ったとおり、14人のダンサーと15人のスイマーの統率のとれた動きがプールサイドと水面で共鳴するように映えた。
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