【言わせて!私の争点】移動の課題解消に取り組む 高原幸一郎さん
1台のタクシーに複数人が同乗する「シェア乗り」のサービスを提供しています。アプリで予約を受けた利用者のうち、目的地や向かう方向が近い人たちについて、独自のAI(人工知能)が相乗りの組み合わせやルートを作成し、それぞれの乗車地に配車します。全国16の空港と周辺地域を結ぶサービスは、2019年の開始以来、延べ85万人以上の利用実績があります。
今、タクシーがつかまりにくいという問題がありますが、そもそもタクシーの使い方がもったいないと思います。配車注文を待ったり、流しで運転したりする時間もあるので、平均乗車率は40%ほどと言われています。
移動手段を確保するために4月に始まったのが、日本版ライドシェア。一般ドライバーを増やすという「量」のアプローチです。ただ、人口減少や高齢化で担い手が減り、脱炭素も求められる中、未来の移動を考えれば、1台に1人ずつ乗っている場合ではなくなるでしょう。
そこで重要になるのが「質」…