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短歌時評 小島なお

歌壇俳壇面で月1回掲載している、歌人の小島なおさんによる「短歌時評」。今回はBR(ブックレビュー)賞の候補作の中から、ネットミームを鑑賞のキーワードとしている作品を取り上げ、ミームと創造について考えます。

 ネットミーム。ネット上で模倣や改変を重ねつつ拡散される動画や画像、言い回しのことであり、現象そのものをも指す言葉。最近、短歌作品を語る場面でこの言葉をよく目にするようになった。

 「現代短歌」十一月号で受賞作が発表された、歌集・歌書の書評の賞であるBR(ブック・レビュー)賞でも、候補作十編のうち三編がネットミームを鑑賞のキーワードとしている。

 愛のWAVE 光のFAKE どうしよう、とりあえず、生きていてもらってもいいですか?

 青松輝『4』

 いーじゃんいーじゃん 春だ…

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