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米ニューヨークで娯楽用大麻を売る店舗に入る人たち。ニューヨーク州では娯楽用大麻が合法化され、こうした店舗が増えている=2024年10月14日、中井大助撮影

 米国で大麻を合法化する州が増えている。娯楽目的の使用を認める州は既に半数ほどに及び、さらに5州で、11月の大統領選に合わせて合法化や規制緩和の住民投票を予定する。世論の支持も高く、大統領選を争うハリス副大統領とトランプ前大統領はともに合法化に前向きだ。だが、連邦法ではまだ違法であり「危険性が軽視されている」とみる専門家もいる。

 「ウィード(大麻を指す隠語)を吸ったから刑務所に入る、ということはあってはならないと強く思う」

 ハリス氏は9月、元プロバスケットボール選手のポッドキャストに出演した際、大麻への方針を聞かれて答えた。「合法化し、この行為を刑罰の対象にすべきではないと理解する段階に達している」とも語った。

 ハリス氏は以前から合法化を…

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